無職失業体験談
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投稿者:コケボンサイ
数年前に大型小売店に転職しました。 たまたま店頭でアルバイト募集の貼り紙を見て、応募したのです。 面接は一度だけ、店長一人が面接官でした。 スポーツマンタイプの若い店長です。
私の履歴書を見ると、「あ、私とタメですね」。 緊張していた私でしたが、その「タメ」の一言で、気が楽になりました。 同い年の面接官と志願者。 とても面接というような堅苦しい雰囲気ではなく、もちろん最低限の仕事関係の質問はされましたが、あとは気楽な世間話になりました。
店長も私もまだ独身ということで、共感できる話をざっくばらんにできました。
「この年で独身だと周りからうるさくいわれませんか?」と聞かれたので、「親はそうでもないんですが、たまに会う親戚がうるさくて」と答えました。
「ほんとうにそうですよね。どうして親戚ってああうるさいんでしょうね。関係ないのに」と店長。
ひとしきり、独身男の不満で、話が盛り上がりました。
合否は即決。 その場で店長から、「いつから来られますか?」といわれたので、思わず「合格した、ということでよろしいんでしょうか?」と聞き直したほど、あっさりした面接でした。
今もその店で働いていますが、人事異動の激しいこの業界。 そのときの店長は別の店に移ってしまっています。
まだ結婚されていないことはうわさで聞いています。 私も同じです。 あの店長さんとひさしぶりに一杯やりたいな、と思っています。