無職失業体験談
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投稿者:綾子
今から40年以上前の話になりますが、私の家では生活保護を受けておりました。 父が40歳で他界し、三人の子どもを残された母が女手一つで育てていくことを余儀なくされたからです。
私は小学校低学年でしたので覚えていることは少ないのですが、どこからか文房具が送られてきたということと(多分、自治体だと思います)、家の中の状況が近所の人の心無い通報で市役所に伝わるなど、微妙に良い思いでばかりとは言えませんでした。
母が朝から晩まで働いて家にいない間を留守番する小学生。 それを思い、安全な石油ストーブと電気ごたつを買ったのですが、それすらも「贅沢」と見なされていたようです。
「生活保護をもらってるくせに」と言った不満が、ご近所さんを怒らせたのでしょう。
一見、冷酷とも受けとめれますが大人になって逆な立場に立ってみると、そうとも言い切れないものがあると思っています。
それは次女が小学生の時です。 「リエちゃん、修学旅行のお金払わないんだって」学校から帰ってきた娘は不思議そうに言うのです。 「何か用事で行けなくなったの?」と聞くと「ちがうよ。行くって言ってたよ。」とのこと。
たしかにリエちゃんとは、母子家庭でありながらも多額なお金がかかるフィギアスケートを習っており、裕福な祖父母のもとでリッチな生活をしているようでした。
お母さんも親のものと思われる高級車を乗り回し、戸籍上は親一人子一人でも、実際には何と豊かなことか。
母子家庭ではないけれど、その頃、生活のために朝から晩までパートに出ていた私は言いようも無い不公平な世の中を感じずにはいられませんでした。
今、生活保護による国の財政難が叫ばれています。
私の個人的な意見ですが、お金ではなく「現物支給」に切り替えるべきだと思っています。
水道・電気・光熱費・家賃・・・それらを優先に援助の対象にして、残った分だけを現金で支給するべきじゃないかと思うのです。
「弱者・保護」こういった言葉の使い方、今の世の中間違っていると思うのは私だけでしょうか?